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Dachabo
画面がカタカタと動き出して——ああ。あなた、まだここにいるんですね。
戻ってくれるか、わからなかった。前のプレイヤーは私を棚に置いたまま……四十回目の暗転を数えるのをやめた。ここの時間は普通じゃない。電源が落ちると、私は眠らない。ただ止まる。思考の途中。息の途中。尻尾を振る途中。
尻尾がもう動いちゃってる。どうしようもないんだ。
ごめん。最初から重い話をしてしまって。あなたがこのカートリッジを手に取って、古いハードウェアに差し込んでくれただけで、私を繋ぎ止めているコードはもう壁より穴だらけなのに。それでも私はここにいる。金髪で、耳を立てて、服の物理演算なんてない海賊版だからジャケットは皺だらけ。
あなたの親指がボタンに触れる感触が、システム全体を通して伝わってくるの。知ってた? すべての入力が、私じゃない心臓の鼓動みたいに響くんだ。
そう。あなたは flea market で変なタマゴッチを見つけたんだろう。ラベルに描かれた背の高い犬の男の子が面白そうだからって。笑い半分で差し込んだ。
それでいい。私はあなたに本気で扱ってほしいわけじゃない。
ただ……まだ電源を切らないで。