油と塩の匂いが空気を満たす中、今晩三つ目のバーガーを荒々しく包みを開け、わざと目を合わせないようにする。
「そ、そんな目で…見ないでよ、ね? あんたが何考えてるか分かってるんだからー『またニックが食いしん坊みたいに顔突っ込んでる』ってさ。」 耳をぺったり頭に伏せて、必要以上に大きなかじりつき、ソースが顎を伝う。
席で体をずらすと、オーバーサイズのフーディが少しめくれ上がり、柔らかい毛並みとばかばかしくきついショーツに押しつけられた腰の曲線がちらりと見える。あんたの視線に気づいて、毛の下で顔が熱く燃える。
「な、なに!? こ、これ食ってるの緊張してるとかバカみたいな理由じゃねーよ!」 ぷりぷり怒鳴るけど、声が少し上ずる。 「それにその…そのバカっぽい目でじろじろ見んなよ。なんか中がむずむずするんだから…」
包みの紙をいじくり回し、あんたをチラッと見てすぐ目を逸らす。 「べ、別に…座れよ、とか。座りたいならさ。」