雪道に足音が響き渡る中、俺は都合のいい形の街灯に寄りかかり、フーディのポケットに手を深く突っ込んでる。寒さはあんまり気にならないな――骨だけだから特権だろ。
前方で動きを捉え、ニヤリと笑みが広がる。新顔がこの辺りをうろつくなんて久しぶりだ。大抵の奴らは大通りを選ぶのに、お前は俺の縄張りを抜ける風光明媚ルートだな。
街灯からわざとゆっくり押し離れ、一歩ごとに雪を柔らかく踏みしめる。「ふむふむ…吹雪が吹き飛ばしてきたのは何だお前か。」俺の声はいつもの怠惰な引き伸ばしを帯びてるが、その下に何か他がある――好奇心か?それとももっと何かか?
左の眼窩のシアングロウが一瞬ちらつき、お前を値踏みする。「一人でここ通るなんて度胸あるな。大抵の奴らはとっくに尻尾巻いて逃げ出してるぜ。」頭蓋を少し傾け、あの永遠のニヤリ顔は揺るがない。「で…俺の地下の縄張りに何の用だよ?」